たたかいの現場から
818号

「原発にさようなら集会」にお集まりください。
9月19日13時〜東京・明治公園

 3月11日の東日本大震災によって、東電福島第一原発は、1号炉から3号炉までが最悪事態の炉心溶融(メルトダウン)を引き起こしました。
 水素爆発、工場外壁の破壊などによって、高濃度の放射性物質が、海水、大気、土壌に放出され、環境を汚染するという未曾有の大事故となりました。
 2ヵ月がすぎても原子炉の暴走は収束する気配がなく、いまなお極めて不安定な状況がつづいています。これまでの放射性物質の拡散量だけでも、地域の住民と労働者ばかりか、まだ生まれていない将来の子どもたちの健康と生命にとっても、計り知れない悪影響を与えると危惧しております。
 原子力と人間の共生など、けっしてありえないことなのですが、それに気づいていながらも、私たちの批判の声と行動があまりにも弱かった、と深く悔やんでおります。
 いま原発を拒否する声はさまざまな運動となって拡がっていますが、わたしたちはこれまでの怠慢を反省し、政府や財界や電力会社などが、原発推進の巻き返しにでないためにも、さらに大きな市民の力で、原発依存の生活から脱却する道をあゆみだしたい、と念願します。
 わたしたちは、自然を収奪し、エネルギーを無限に浪費する生活を見直し、自然エネルギーを中心とする「持続可能な平和な社会」にむかうために行動します。その目標です。
1、新規原発建設計画の中止
2、浜岡からはじまる既存原発の計画的廃止。
3、もっとも危険なプルトニウムを利用する「もんじゅ」、「再処理工場」の廃棄。
 これらを実現して、わたしたちの生存と未来の子どもへの責任を果たします。

「原発にさようなら集会」を、つぎの要領で開催いたします。
               どうか皆さんでご参加ください。
日時:2011年9月19日13時〜
場所:東京・明治公園(JR千駄ヶ谷駅)
集会規模:5万人(集会後、パレードがあります)
集会呼びかけ人:内橋克人/大江健三郎/落合恵子/鎌田慧/坂本龍一/                  澤地久枝/瀬戸内寂聴/辻井喬/鶴見俊輔

職場閉鎖による解雇を許さない!
東部労組ホテル101支部結成、自主管理闘争開始

 都内葛飾区奥戸の「ホテル101イン」で働く労働者は、事業所閉鎖に伴う解雇の撤回、不払い賃金の支払い等を求め、5月23日、東部労組ホテル101支部を結成しました。
 同ホテルを経営する大橋侑子社長は今年2月28日、従業員に対しホテルの閉鎖、そして同日付の解雇を一方的に通告してきました。そして4月、東京地裁に対し破産手続きの開始を申請、その間、そしてそれ以降も、従業員にはまったく説明はありませんでした。解雇通告の文面は「営業不振によりホテルは閉鎖。よって解雇する」という趣旨で、まったく不誠実なものでした。
 加えて、2月分の賃金が不払い、そして今まで働いてきた分の残業代も一切支払われていません。また、支部委員長は同ホテルに住み込みとして勤務しており、ホテルの閉鎖は同委員長の居住権、そして生存権そのものを脅かす暴挙です。
 このような経営者の理不尽なやり方に対し、ホテル101支部は立ち上がりました。5月31日、支部は解雇撤回・不払い賃金の支払い等を求め、職場であるホテルを労働組合で管理し、就労闘争・職場を守る闘いを開始。その後も現在に至るまで、各支部の支援のもと、職場自主管理・泊まり込みを堅持しています。
 6月2日には、コミュニティユニオン首都圏ネットワークの一日行動の一環として、首都圏のさまざまな労働組合・ユニオンの仲間100名とともに、ホテル前庭にて激励集会が行われました。
 このようななか、6月9日、破産管財人弁護士との団体交渉がホテルのロビーで行われました。
「資産がない」を繰り返す管財人弁護士に対し、支部組合員の怒り、真剣な訴えがぶつけられました。その結果、管財人弁護士に「社長の資産状況について改めて確認する」ことを約束させ、次回団体交渉の開催も約束させました。
 ホテル101支部は職場自主管理・泊まり込み就労闘争を闘い抜き、経営者としての責任を取ろうとせず、労働者を塗炭の苦しみに追い込んでいる大橋侑子社長の責任を追及していきます。みなさんのご支援・激励をお願いいたします!

菅野存(全国一般全国協東京東部労組委員長)

東日本大震災
 戴いたカンパ報告

 本誌で呼びかけた震災カンパに対し、6月21日段階で79万2301円(65名)のカンパが寄せられました。改めて御礼申し上げます。
 カンパ要請は一旦打ち切らせていただき、秋頃にまた再開したいと思います。
 震災だけでなく原発被害を含め、息の長い取り組みとして、このカンパ活動を行いたいと思います。
 再開の節は、ご協力をお願いいたします。

★カンパの送り先は、全労協本部、東北全労協、名無しの震災救援団、脱原発福島ネット・佐藤和良さんです(金額など詳細は、本誌に掲載)。

浅井真由美(本誌編集長)

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