たたかいの現場から

933号

◎非正規がストライキの前面に 郵政ユニオン、23職場で立つ

 郵政ユニオンは16春闘を「非正規春闘」と位置づけ、3月23日、24日と、初めて2日間のストライキを全国23職場、12拠点でたたかい抜いた。

 スト参加者はこれまで最多の85名で内28名が非正規社員の組合員であった。


 灘支部は7名中5名が非正規組合員で、集配労働者が3時間ストライキに突入することを、局内に響き渡る声で宣言・通告してから、支援者が待つ集会に合流し、大きな拍手で迎え入れられた。

 支部の仲間たちと作成した手作りの横断幕には、「非正規職を差別するな!」のスローガンがあり、そこに込めた思い、怒りを前面に出して、ストライキを貫徹した。


 長崎中央支部は8名中6名が非正規組合員で女性組合員が2名の参加。ストライキに参加した非正規組合員は「自分たちのことは自分たちで解決する」と決意表明を行い、「非正規の、非正規による、非正規のための闘い」を展開した。


 千葉支部は8名中7名が非正規組合員で「時給引上げ」を要求し、非正規7名の深夜労働者が朝4時から6時の時限ストに突入した。早朝集会にも参加し、決意を語った。
 長崎中央支部と千葉支部はストライキを構えるに当たり、非正規労働者の時間給引上げを要求し、局長に回答を求めた。非正規組合員が、自分たちの手で要求を解決するためにストライキに決起した。それは上意下達ではない、職場から「目に見える春闘」という新しい局面を切り開いた。


 郵政ユニオンの16春闘は非正規組合員自らが立ち上がった正真正銘の非正規春闘となった。「女性も男性も」「非正規も正規も」ストに立ち上がり、支援には全労連・全労協・連合の各組合も含めた「総がかり」春闘を実現することができた。

 

中村 知明(郵政ユニオン本部書記長)

 

◎「路上から声上げ、世の中変える」  エキタスが新宿駅前で街宣

 大学生や非正規で働く若者が中心になって労働問題に取り組むAEQUITAS(エキタス)が3月20日、新宿駅東口で最賃引き上げを求める大規模な街頭宣伝を行った。


 エキタスは最賃問題で昨年から連続して街頭を中心にデモなどでアピールを続けてきた。これまで、最低賃金の問題は、法定最賃を決める時期を中心に労働組合が取り組んできた。非正規労働者の生活に大きな影響を与える問題だけに、年間を通じて最低賃金引き上げを求める社会運動が継続される意義は大きい。


 この日の街宣には、民主(現民進党)、共産、社民の各党国会議員や大学教授の本田由紀さん、NPOもやいの大西連理事長など幅広いゲストが駆けつけ、それぞれの立場から最賃引き上げの重要性をアピールした。

 エキタスの栗原耕平さんは「俺たちは路上に立って、プラカードを持って、声を上げることができる。そのことこそ俺たちの希望だ。声を上げ、世の中を変える」と訴え、4月16日、渋谷・宮下公園を出発する「最賃上げろデモ」(お知らせ欄参照)への結集を呼びかけた。

 

東海林 智(team rodojoho)

 

◎暮らし顧みない政治に終止符を  事故5年 反原発集会に3万5千人

 「つながろう福島! 守ろういのち!」をスローガンに、3月26日、東京・代々木公園で「原発のない未来へ!3・26全国集会」が開かれ3万5千人が集まった。


 集会では、福島原発告訴団副団長の佐藤和良さん、チェルノブイリ被災者を支援してきたベラルーシのジャンナ・フィロメンコさんらが、次々に「現地」の想いと闘いを報告した。

 沖縄からは、基地・軍隊を許さない女たちの会共同代表の高里鈴代さんに続き、沖縄平和運動センター議長の山城博治さんが「暮らしを顧みない政治に終止符を打とう」と力強く訴えた。
 労働組合が中心に集まった第2ステージ(代々木公園野外音楽堂)では、葛尾村畜産農家の松本信夫さん、被ばく労働者の池田実さん、台湾のシュウ・グァンロンさんらが発言。集会後、3コースに分かれてデモに出た。

(編集部)

 

 

◎ヘイトデモに抗議した市民が  警察官に首を絞められ負傷

 ヘイトデモに抗議する市民に警察官が暴行をふるい女性2人が負傷した問題で、3月31日、警察庁との交渉が開かれ「警備のあり方」が追及された。


 警察官による「事件」が起きたのは3月27日で、舞台は東京・新宿区の職安通りだ。

 目撃した人たちの証言によると、「南北朝鮮人の強制送還」などと叫ぶヘイトデモ約90人に対し300人ほどの市民が「レイシスト、帰れ」などと抗議していたところ、デモの「警備」にあたっていた警察官が、抗議に加わった女性2人に、首を絞め道路に倒すなどの暴行を働いた。
 現場に居合わせた新宿のカフェ・ベルク副店長で写真家の迫川尚子さんが、警察官が右手で女性の首を絞める瞬間を撮影して発信。写真はツイッターなどSNSで拡散されたほか、韓国のニュースサイト「インサイト」のトップ記事でも使われた。


 福島みずほ参議院議員(社民党)は、警察官から暴力をふるわれたカウンター参加者の証言を聞いたうえ、所管の警察庁と緊急の交渉に臨んだ。
 迫川さんが撮影された写真を見ると、警察官に片手で首を絞められて苦悶の表情がありありとわかる。カウンターをすることに対する恐怖心を煽り、出てこれなくすることが目的なのではないかと感じるほどの暴力だ。
 福島議員との交渉で、警察庁警備局警備課の菊池浩二警部は、当日の状況については警視庁から報告を受けているとし、「首を絞めるという意図はなかったが、女性に怖い思いをさせたことは残念で、指導していきたい」。被害届を受理していない問題については、「警察官の行為で頭を打った人が2人だと聞いている。被害相談について調査中で、適切に対処する」と回答した。現場警察官の行為に「指導」すべき問題があったことを認めた格好だ。


 福島議員は、「肖像権の侵害だと思うが、ビデオを撮っていたはずだから確認を」、「国会でヘイトスピーチ抑止の法案を提出している時にカウンターの人たちへの規制が暴力的になっているのではないか。ひどい警備をやめてもらいたい」と要請。警察庁は、「被害届が出されたら捜査に入る」と回答した。


 反ヘイトデモのカウンターの方々の動きは、反ファシズム・反グローバリズム・反新自由主義の世界的な潮流との親和性も高く、東京オリンピックの警備を意識した態勢であり、戦争を始めようとする安倍政権の方針と差別排外主義を煽るヘイトデモの主張は重なる。
 当事者の方々をはじめ、カウンターに携わる市民も、ヘイトデモや「警備」によって心や身体に傷を負わずに済むよう、力を合わせていきたい。

 

池田 幸代(team rodojoho)

 

◎日日刻刻  景気判断・下方修正 (3.15〜3.30)

 

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